最終更新日:2019/4/27
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はじまり
- 数年前のお盆休みに実家に帰省した時のことです。戸建住宅が多く建ち並ぶエリアに私の実家はあります。野鳥は種類を問わず人間に対して強い警戒感を持ち、人家の庭木に営巣するなどありえないことだと思っていましたが、なんと、庭の椿の木にヒヨドリが営巣しました!こんな貴重な光景を目の当たりにするのは初めてのことで、見ているだけでは勿体無いと考え、ビデオ収録しようと思い立ちました。
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8月8日
- 収録にあたり、ヒヨドリに警戒感を感じさせない小さいカメラが必要と考えました。一般的なハンディカムでは収録時間・バッテリー持続時間に制限があり使用には適しません。そこで、35万画素の小型CMOSカメラを購入し、これを木材と番線とで巣の斜め上から間近で観察できるように設置しました。電源ケーブルとRCAケーブルとをカメラ本体から延長し、屋内のビデオレコーダーに接続しました。とりあえず、VHSテープをまとまった個数調達し、ひたすら録画しました。今回使用してカメラは、赤外線カメラではないので、日中のみの記録です。また、ビデオテープへの記録と平行して、親鳥がエサ探しに出た僅かな時間でデジタルカメラで巣の中の様子を撮影しました。
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セットアップ後の様子です。カメラは巣からおおよそ20cmまで近づけました。これも親鳥がいない間に素早く設置しました。音を発するパーツはなく、ヒヨドリに警戒感を抱かせることなく、安心して観察できます。
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8月9日
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[左] 今日から本格的な観察を始めました。最初に撮影した画像がこちら。巣は深いお椀型であること、そして落ち葉や枝を使ってきれいに作られていることが分かります。無事に孵ったヒナが2羽とまだ孵化していない卵が1個とが見えます。孵化したヒナの肌はツルツル。
[中央] 眼はまだ開いていないのが分かります。背骨もはっきりと認識でき、また、両羽に相当する部分が少し黒っぽくなっているのも分かります。
[右] 何か振動を感じたのか、1羽のヒナが反応して首を上げました。眼が見えていないのでちょっとした振動にも敏感に反応している感じがします。