海の幸を求め能登半島へ[後半]

 更新が遅くなりました。「海の幸を求め能登半島へ[前半]」の続きの後半の旅行記です。

はじまりは輪島の朝市から

 当初は、輪島港から約50km沖合にある舳倉島に行くつもりだったのですが、タイミング悪く、旅客船がドック入りして島へ渡ることができませんでした。前から行きたいと思っていたのですが、夢叶わず。仕方ありません。

 ということで、輪島の朝市をぶらぶらと歩くところからスタート。この時期で、冷え込みはさほど強くありません。輪島朝市は、ひしめく露店を想像していたのですが、まばらな印象を受けました。ヒラマサ、ふぐ、のどぐろ、カニ、輪島塗の漆器とか箸、乾物、などが売られていました。舳倉島の塩が売られていたので記念に1つ購入。普通の塩よりも粒が荒めで大きく、とても美味しく感じました。ミネラル豊富なのかな。

 元気の良いおばちゃんの勧めで、焼き牡蠣を食べました(1つ300円)。一斗缶のようなものの中に牡蠣をセットして数分でできあがり。磯の香りが漂う、濃厚でクリーミーな味わい。友人と話してそのままお店に入り、朝食を摂ることにしました。

 まだトライしていなかった、ふぐ丼を注文。紅葉おろしと小ねぎを刺し身と一緒に頂くとまた絶品!ふぐなんて普段は食べることがないもので、どんな味がするのか未知でしたが、あっさりしていてモチモチした食感。ここでも、ご飯が先になくなり、ふぐの刺し身が余る事態に。贅沢過ぎる一品でした。それにしても、海産物はどれだけ食べても胃もたれしない。

圧巻のふぐ丼
ふぐドンブリ!

1月なのに全く雪がない千枚田

 朝から贅沢なグルメを堪能し、車を海岸沿いの国道249号を東へと走らせ、昨晩来られなかった千枚田へ。少し風があるものの、さほど寒くありません。

 ライブカメラで雪がないことは知っていたとは言え、その光景を目の当たりにすると、拍子抜けしてしまいます。雪が積もっていたらさぞかしきれいだったことでしょう。雪降る季節に再来したいと強く思いました。せっかく来たので、下まで降りて、もっと近くで整備されている棚田を見てみることにしました。

1月でこの光景って・・・
雪がない・・・

 そういえば、夜間はライトアップされていることを思い出し、あぜ道に何が設置されているのだろうかと思い、目をやると・・・

あぜ道に植えられているのは何?
あぜ道に植わっているこれは?

 なんと、手作り感満載のLEDペットボトルでした!充電池1本と5mmΦのLED2個、それに太陽電池パネルが収められていました。これがこの棚田全体に植え付けられいるなんて、製作から設置まで相当のお金と時間がかかっていたに違いありません。海風に吹かれながらしばしこの景色を堪能し、車を更に東へと走らせました。

これを何個製作しのか・・・
ライトアップに必要なLED照明でした!

旧蛸島駅で驚くべきものを発見!

 2005年4月に廃止された、のと鉄道の旧蛸島駅。駅舎は施錠されており、ほとんど放置の状態でした。やっぱりなぁ、と思っていたのですが、ふと、下の画像の自動販売機に目がいきました。陳列棚も筐体も朽ちてるわ、と思ったのですが、近づいてみると・・・

旧珠洲駅
珠洲駅も残されていた・・・

 しっかりと「販売中です」の文字。間近で見ると、のと鉄道のグッズがいくつか陳列されています。「まぁ、動かないんじゃない?」とも思いながら500円をチャリンと入れると・・・

稼働中の自動販売機
朽ちた自販機かと思ったら販売中だった!

普通に出てきました(笑)。本当に販売中でした。年間、何個売れるんでしょうね。自販機の電気代考えたら・・・。よい記念です。かわいいサイズ。

「たこじま」と書かれた駅名票を購入
買いました

 旧蛸島駅を出て、廃線跡を少し回ってみようと思ったら、茂みに隠れるように、ひそりと気動車が1両、佇んでおりました。400mmの望遠レンズでパシャリ。私達がこの場で写真撮影とかしていたら、他県ナンバーの車も物珍しそうな様子でこの放置された車両を見ておりました。実は観光名所になっていたりして。このあと、見附島で休憩しつつ、能登島のほぼ中央部にある民宿を目指しました。

放置された?車両
放置された?車両

海の幸!

 この宿では、奮発して囲炉裏で、アワビを追加した海の幸コースを選びました。宿のおばちゃんがメッシュの上に次々と魚や貝を焼いていただきました。ここでも焼き牡蠣をいただいたのですが、潮の香り漂う、絶品でした。最後に準備して頂いたのが下の画像にあるアワビです。私と友人とで2個のアワビがあり、片方はスライスして刺し身として、他方は焼いてステーキにして二人で味わいました。前者はコリコリとした歯ざわりで、肝が入ったタレをつけると味わい深く箸が進みました。後者は人生で初めて食べましたが、刺し身のコリコリ感は消え全く別物でした。弾力感がたまらず、何回も噛んで歯ざわりを楽しむことができました。能登旅行を締めくくるにふさわしい贅沢でありました。

囲炉裏での贅沢

 2泊3日、友人とあれこれ話をしながらとても充実した時間を過ごすことができました。友人にも感謝です。
(2019年3月4日 記)

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